2006年09月04日

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ピンタック 1

シンプルな無地の生地に施されたピンタックのお洋服や小物たちは、
上品さの中に、何ともいえない美しさがあります。

そんなピンタックの縫い方のリクエストをたくさんいただきましたので
画像たっぷりでお送りしたいと思います。

2種類の縫い方とコツ、決まった長さのピンタックの仕立て方をご紹介させていただきます。
では、長くなりますがしばらくお付き合いをお願い致します。


みなさん、ピンタックはどう縫われていますか?
リクエストの中のご意見では "印をつけ、布を折り、アイロンをかけ、ピンタックの幅を縫う" というご意見が多かったです。

私はピンタックの山折りになる部分の糸を抜いて準備してから仕立てています。

これからお送りする糸を抜く方法が使用できる条件がありますのでご注意くださいね。

ニットやワッフル、平織り以外の横糸、斜め方向へのピンタック
他の布は、糸抜きをしない方法で仕立ててあげてくださいね。

糸がまっすぐ抜けるものなら大丈夫ですので、分からない場合は
お試しで、一度糸を抜いてみてくださいね。

ピンタックを仕立てる際のコツは、
出来るのもはすべて、
型紙を写す前にピンタックを縫い上げてください。
その後、型紙を写し裁断してみてください。

ピンタック分も切り開いて型紙を写した場合、少しずつずれてきて
サイズが変わってしまったなんて事を防ぐためです。
たくさんピンタックを入れれば入れるほどその効果がお分かりいただけると思います。

ちょっと余裕を持って生地を用意しておかれると安心です。


では、一つ目のピンタックの縫い方をお送りさせていただきます。

まず、用意した布にピンタックの山になる部分の印を入れます。

1.jpg

画像にある印はピンタックの山の部分の印です。
ピンタックを縫う印はまだ付けないで下さいね。


次は印の部分に切込みを入れてください。
ほんの少しで大丈夫ですよ。


2.jpg


切れましたらそこから1本糸をつまみ出してください。
出しにくい場合はまち針や毛抜きなどを使ってつまんだり、ほぐしたりしてみてくださいね。


3.jpg


その糸をあまり力を込めすぎず、スーッと引っ張ってください。
ギャサーを寄せる感じになってきたと思います。


4.jpg


クシュクシュとギャサーがよっている部分をやさしく、
まだ引っ張れていない方に流していってください。
多少抵抗感があるので、糸が切れないようにスッスッという感じで、
糸が抜けきるまで同じ作業を繰り返してみてください。

あっ、糸が切れてしまった!!!

そんな場合もあせらないで。大丈夫です。

画像では見えにくいですが、再現してみました。


5.jpg


糸が切れてしまった場合、引っ張っていった糸をたどってください。
たどるといっても、布の中に入り込めるわけではないですが・・・

引っ張っていった糸の所の生地には隙間が出来ています。
その隙間をよく見てください。

隙間だけだった部分の途中から、隙間と隙間の間に糸が入った部分が出てきます。

この隙間と隙間の間の糸が、今まで引っ張ってきた糸なのです。

その部分にまち張りの先を入れてみてください。
引っ張ると、するっと気持ちよく出てきますよ。


7.jpg9.jpg


出てきた糸をまた、よせて引っ張ってを繰り返して見てくださいね。

さて、糸が抜けた感じはこんな風になりました。


11.jpg


うーん、まっすぐで気持ちいい。

これを折っていきましょう。
折るのは簡単!!もうそこに隙間が出来ているのですから・・・

まず、布の両端を手で押さえましょう。


12.jpg13.jpg
隙間が出来た部分がペコッと折れると思います。

あとは布をピンと張って、画像のように手をスライドさせていくと、山の部分が折れてしまいます。


14.jpg15.jpg


最後にアイロンでぴたっと1枚の布になるような気持ちで押さえてみて下さい。


16.jpg


これで準備は完了です。

今回は、5mmの幅で縫ってみます。

ここで、ピンタックをきれいに縫うコツ
針目は小さめにしてください。
小さすぎるのもいけませんが、
2〜2.5ぐらいがちょうどいいと思いますが、生地に合わせて調節してみてください。


20.jpg


*今回は、後で比較するため縫い目を小さくして縫っていません。

そしてもう一つ返し縫はしない。
どうしてもしなくてはいけない場合はしてくださいね。
片側だけでも大丈夫ですよ。
出来るだけ片側は空けて置いてください。
後で効果を発揮しますので、必ずいつもより縫いはじめと終わりの糸を多めに残しておいてくださいね。

縫いあがったら、縫い目を良く見てください。
微妙によれたり突っ張ったりしている事があります。
上手に縫えた場合でも必ず、縫い目を指で挟んで
スライドしてください。
突っ張ったり、よれたりした布がまっすぐになります。
これを、アイロンで伸ばしてください。


21.jpg


最後にピンタックをアイロンで倒してください。
このとき、きせがかからないように(縫ったところを折る事)気をつけてくださいね。


22.jpg23.jpg


これでピンタックの出来上がりです。

次回は、もうひとつのピンタックのご紹介です。


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posted by momo at 13:27 | Comment(6) | TrackBack(0) | お針子
この記事へのコメント
はじめまして♪
mayuminさんのお部屋から遊びに来ました。
写真入りでとっても丁寧に説明して下さってるんですね。
すごく勉強になりました。
ありがとうございます。

私のブログでもちょこちょこhandmade品を
ご紹介しています。
仲良くして頂けたら嬉しいです(^^)m
Posted by littleone at 2006年09月07日 09:36
** littleoneさん **
はじめまして。
お越し頂きありがとうございます。
ブログに遊びに行かせていただいたら
びっくりでした。
ファームステイに興味があり
littleoneさんのブログに遊びにいった事があるのです。
またゆっくりお伺いさせていただきますね。
Posted by momo at 2006年09月07日 12:36
はじめましてmomoさん
今日は早くに目が覚め、ゆっくりとmayuminさんの記事を読み
またまたこちらへ飛んで来ました。
ごめんなさい<(_ _)>
以前にも見させてもらってます。
丁寧な説明に感謝です!
わかり易くって参考になります。
これからもおじゃまさせて頂きたくって
今日はゆっくりさせてもらい、コメント残させて頂きます。
これからも、よろしくお願いしますね(*^^*)
Posted by みみぃ at 2006年09月08日 06:01
** みみぃさん **
はじめまして。
お越し頂きありがとうございます。
分かりやすいといって頂けて
うれしいです。
こちらこそこれからもよろしくお願いしますね。
Posted by momo at 2006年09月08日 09:14
はじめまして。
mayuminさんの所から飛んできました。
解りやすく勉強になる記事がたくさんあるので遊びにくるのが楽しみです。
momoさんのピンタックの記事を参考にしてブラウスを作りました。
ピンタックの記事のことも触れさせて頂きましたので報告いたしますね。(事後報告でごめんなさい)
今後の予定にあるカトラリーボックス、ガーゼマフラーの作り方公開、楽しみにしていますね。
Posted by miyuki at 2006年10月04日 00:04
**miyukiさん**
ピンタック記事拝見いたしました。
しかもブラウス初挑戦なんて思えない。
予定記事待っててくださいね。
また、ゆっくり遊びに行かせていただきますね。
Posted by momo at 2006年10月04日 21:15
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